幼児に読んでやる

どうして児童書も読み聞かせる必要があるのでしょうか?
子どもが自分で読めるようになってから読んだらいいと思うのですが。

ちょっと古い物語になると、文体、テンポがいまの子どもにはのろくなりす
ぎます。昔の映画がテンポがのろいのと同じです。
でも音読すると、そうそう早くは読めませんから、テンポがのろい本でものろいと思わなくなります。そうして読んでやることで、自分で活字を追う苦痛はなくなりますので、自分では読めない長さの本や読めない内容の本も楽しめるようになります。
読める年代と、楽しめる年代がもともと違う本もあります。
たとえば“エルマーのぼうけん”を自分で読めるようになるには三年生くらいまでかかりますが、あの本が一番楽しいのは五才くらいのときです。
読めるようになったときには面白くなくなることもありえます。
あと、もともと、耳から聞くことが好きなタイプの人もいます。
落語は耳から聴く芸術です。
それは好みの問題ですから、向こうが読んで~、といっているあいだは呼んでやってください。